New in 14: スクリプトワークスペース

Version 2

     

     

     

     

    FileMaker Pro のこれまでの特徴はポイントアンドクリック方式のインターフェースでしたが、スクリプト記述の領域では、新しいキーボード主導の機能を追加しました。ショートカットキーとオートコンプリート機能を組み合わせたこの新機能により、スクリプトの記述にかかる時間を大幅に短縮することができます。

     

    この機能は新機能であるスクリプトワークスペースの一部です。スクリプトワークスペースでは、スクリプト記述プロセスを以下の 3 つのパネルで構成される単一のウインドウで管理することにより、さらなる効率の良さを実現します。


     

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    スクリプトパネル (左)


    このパネルではソリューションに含まれるすべてのスクリプトへのアクセスおよびスクリプトの編成を行います。ここではスクリプトを開いて編集したり、スクリプトを実行したり、またはスクリプトをデバッグ (FileMaker Pro Advanced の場合) します。検索ボックスを使用するとスクリプトをすばやく見つけることができます。また、メニュー管理チェックボックスを使用すると [スクリプト] メニューに表示するスクリプトを決定できます。


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    スクリプト編集パネル (中央)


    このパネルでは特定のスクリプトの表示および編集を行います。現在編集中のスクリプトの詳細が表示されます。パネル上部のタブを使用して他の開かれたスクリプトに切り替えることもできます。タブをダブルクリックするとスクリプト名を変更できます。記述しているスクリプトに集中したい場合は左右のパネルを非表示にできます。


    各スクリプトの編集中はスクリプトステップがそれぞれの構文に基づき、さまざまな色で表示されます。これにより、このような要素をコメント、フィールド、スクリプトフローを制御するスクリプトステップとして区別でき、複雑なスクリプトも理解しやすくなります。


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    スクリプトステップパネル (右)


    このパネルでは、スクリプトにステップを追加するためのポイントアンドクリック機能を使用できます。このパネルは参照として使用することもできます。頻繁に使用するスクリプトステップを集めた独自のお気に入り一覧を作成することができます。知らないスクリプトステップがあっても、パネル下部でステップの簡単な説明を確認することができます。リンクをクリックして FileMaker Pro 14 オンラインヘルプで詳細を確認することもできます。


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    スクリプトワークスペースを使用して簡単なナビゲーションスクリプトを作成してみましょう。


     


     

     

    目的:

     

    まず、スクリプトワークスペースの 3 つのパネルを確認します。次にポイントアンドクリック機能を使用して簡単なナビゲーションスクリプトを作成します。続けて新しいキーボード機能を試してみましょう。最後に作成したスクリプトを実行します。



    スクリプト:

     

    次のようなスクリプトを作成します。現在のレイアウトが FileMaker Go または FileMaker Pro のどちらに関連しているのかに応じて、2 つのレイアウトのうちいずれかが表示されます。

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    手順:

     

    1. [スクリプト] メニュー > [スクリプトワークスペース...] の順に選択し、⇧-⌘-S または Shift+Ctrl+S を押します。

      [スクリプトワークスペース] ウインドウが表示されます。


      左のパネルでソリューションに含まれている既存のスクリプトの表示を確認します。編集中のスクリプトは存在しないため、中央のパネルにはスクリプトアイコン以外何も表示されていません。スクリプトステップのリストが必要になるのはスクリプトの編集時のみのため、この時点では右のパネルは表示されません。


      スクリプトの作成

    2. ワークスペース左上隅の [+] ボタンをクリックします。
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      (右側の「デバッグ」ボタンをクリックすると、[スクリプトデバッガ] が開きます。ただし、これは FileMaker Pro Advanced のみに提供されている機能です。)

      [新規スクリプト] というスクリプトが中央のパネルに表示されます。これでスクリプトが編集中となり、右のパネルも表示されます。

      現在カーソルはタブバーのスクリプト名の所にあります。ここでスクリプトに名前を付けます。

    3. 名前を“連絡先詳細に移動”に変更して、Enter キーを押します。


      スクリプトステップの選択および説明の確認


    1. 左のパネルの検索ボックスに“if”と入力します。

      「if」というフレーズを含むスクリプトステップがすべて表示されます。

    2. [If] スクリプトステップを 1 回クリックして選択します。スクリプトステップの説明がウインドウ右下の [説明] ボックスに表示されます。

    3. [説明] ボックスの右上に表示される [?] ボタンをクリックします。[If] スクリプトステップの詳細が記載されている [FileMaker Pro 14 ヘルプ] ウインドウが表示されます。

    4. [FileMaker Pro 14 ヘルプ] ウインドウを閉じます。


      ポイントアンドクリック機能による 2 つのスクリプトステップの追加

    5. [If] スクリプトステップをダブルクリックします。2 つのステップ ([If] および [End If]) が中央のパネルのスクリプトに追加されます。これらのステップはスクリプトフローを伴う必要があるため、青色で表示されます。カーソルの点滅は、FileMaker Pro が If ステートメントに対する条件の入力を待っていることを示します。

    6. ここでは条件を入力せず、Tab キーを押して編集ボックスから離れて、ステップの右側の [fx] ボタンをクリックします。[計算式の指定] ダイアログウインドウが表示されます。
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      計算ダイアログも再編成され、[スクリプトワークスペース] と似た外観なっています。ともに 3 つのパネルで構成され、外観および機能も似ています。左のパネルにはテーブルとフィールド (便利なアイコンに注目してください)、および検索ボックスが表示されます。中央のパネルは現在の式の編集に使用します。右のパネルには使用可能な関数と検索ボックスが表示されます。

      Get (レイアウト名) 関数を使用して現在のレイアウトの名前を取得してみましょう。次に、PatternCount () 関数を使用してフレーズ「| Go」が現在のレイアウト名に登場する回数を数えます。このパターンが少なくとも 1 回は登場する場合、If 条件は真として評価します。

    7. 左のパネルの検索ボックスに“patt”と入力します。

      フレーズ「patt」を含む関数は PatternCount ( テキスト ; 検索テキスト ) だけであるため、この関数が表示されます。

    8. この関数をダブルクリックして中央のパネルに追加します。

    9. 関数に含まれる「テキスト」引数のみを選択します。

    10. 右のパネルの検索ボックスに“レイ”と入力します。

      名前に「レイ」を含む関数がすべて表示されます。目的の関数は Get (レイアウト名) です。


    11. この関数をダブルクリックして「テキスト」引数を Get (レイアウト名) で置き換えます。

    12. 「検索テキスト」引数を式 "| Go" (二重引用符も式に含める) で置き換えます。

      式は以下のようになります。
      PatternCount ( Get ( レイアウト名 ) ; "| Go" )

    13. [OK] ボタンをクリックし、計算を保存して [計算式の指定] ダイアログウインドウを閉じます。

    14. [スクリプトワークスペース] の右のパネルの検索ボックスに“レイ”と入力します。

      「レイ」を含むスクリプトステップがすべて表示されます。

    15. [レイアウト切り替え] をダブルクリックします。[レイアウト切り替え] スクリプトステップがスクリプトに追加されます。このスクリプトステップにはレイアウトを指定するドロップダウンが含まれており、この時点では [元のレイアウト] が選択されています。

    16. ドロップダウンから [レイアウト...] を選択します。[レイアウトの指定] ダイアログウインドウが表示されます。ここでも右側に検索ボックスが表示されます。

    17. 検索ボックスに“| Go”と入力します。

    18. 表示されるリストから「Go」フォルダの「連絡先詳細 | Go」レイアウトを選択します。

    19. [OK] ボタンをクリックし、変更を保存してダイアログを閉じます。


      キーボード機能を使用した 2 つのスクリプトステップの追加

      ここまでは以前のバージョンの FileMaker Pro でのスクリプトステップの入力方法とかなり似ていました。それでは、キーボードだけを使用してスクリプトステップを追加してみましょう。

    20. Command-Enter (OS X) または Ctrl+Enter (Windows) を押して、2 番目のスクリプトステップの下にスクリプトステップを追加します。

    21. el”と入力します。

      先行入力機能によりこのフレーズを含むスクリプトステップがすべて含まれたドロップダウンリストが表示されます。ここではデフォルトステップの [Else] を選択します。


    22. Enter キーを押してリストからステップを選択します。

    23. Command-Enter (OS X) または Ctrl+Enter (Windows) を押して、3 番目のスクリプトステップの下にスクリプトステップを追加します。

    24. レイア”のように先頭の数文字を入力します (Enterキーは押さないでください)。

      先頭の数文字を入力すると一致するスクリプトステップがすべて表示されます。ここでは、[レイアウト切り替え] スクリプトステップを選択します。


    25. Enter キーを押してスクリプトステップを移動します。

    26. スペースキーを押してスクリプトステップオプションを入力します。レイアウトのドロップダウンが表示されます。

    27. 下向矢印キーを押して、2 つめのドロップダウン項目である [レイアウト…] に移動します。

    28. Enter キーを押してこの項目を選択します。[レイアウトの指定] ダイアログウインドウが表示されます。ここでも右側に検索ボックスが表示されます。

    29. Tab キーを押してカーソルを検索ボックスに移動します。

    30. 検索ボックスに“| Pro”と入力します。

    31. Tab キーを押してカーソルをレイアウトのリストに戻します。

    32. 下向矢印キーを押して「連絡先詳細 | Pro」レイアウトに移動します。

    33. Enter キーを押してこのレイアウトを選択し、ダイアログウインドウを閉じます。この操作は [OK] ボタンをクリックするのと同じです。キャンセルする場合は Esc キーを押します。

      中央のパネルの [レイアウト切り替え] スクリプトステップが更新され、入力したオプションが表示されます。


      スクリプトの保存と実行

      中央のパネルの上部に表示されるタブで、スクリプト名の横にアスタリスクが表示されていることを確認します。これはスクリプトに未保存の変更があることを意味します。

    34. Command-S (OS X) または Ctrl+S (Windows) を押して、スクリプトを保存します。アスタリスクが消えます。これはスクリプトが保存されたことを示します。

    35. Pro」フォルダ内の「連絡先一覧 | Pro」レイアウトが表示されていることを確認します。

    36. [スクリプトワークスペース] の左上隅の近くにある実行ボタンをクリックします。
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      「Pro」レイアウトで開始したため「連絡先詳細| Pro」レイアウトが表示されます。


      スクリプトを閉じる

    37. 中央のパネルの上部にあるスクリプト名が表示されているタブをポイントします。ポイントするとタブの右上に [X] ボタンが表示されます。
      579-close+a+script.png

    38. [X] ボタンをクリックして、スクリプトを閉じます。Command-W (OS X) または Ctrl+W (Windows) でもスクリプトを閉じることができます。

      [スクリプトワークスペース] を閉じても開かれているスクリプトは閉じられません。これは少しの間だけウインドウを閉じる必要があり、後でまた作業をしたい場合に便利です。ただし、変更したスクリプトは保存するように求められます。

     


     

     

    スクリプト記述で使用するショートカットキー

    時間をかけて新しいキーボード機能に慣れることをお勧めします。スクリプト記述に使用するショートカットキーの完全な一覧はオンラインで利用可能で、OS XWindows があります。

     

     

    ヒント: [スクリプト] メニューの確認

    現在 [スクリプト] メニューから選択できるのは次の 2 つのコマンドのみです。これらは両方とも FileMaker Pro Advanced でのみ使用可能です。

    • インポート... (他のファイルからのスクリプトのインポート)
    • 完全アクセス権を付与 (特定のスクリプトの実行時のユーザのアクセス権の変更)